【良書紹介】3週間続ければ一生が変わる
あなたが死ぬとき、誰が泣いてくれますか?
和題をみたときに思ったこと、それは「何を3週間続ければいいのだろう?」ということだ。
しかし英題「Who will cry when you die?」を見れば分かる通り、「何を3週間続ければいいのだろう?」への答えは書かれていない。人生という長い旅を前向きに歩むためのさまざまな考え方が書き綴られている本書は、特に下記のような人におすすめだ。
・人生の目的を見失った人
・どうしても行動を起こせない人
・ワークライフバランスを整えたい人
本書に書かれている”英知”の中で是非紹介したいものを3つ挙げよう。
行動力に関する教え
本書にある”行動力”という章には、全部で12ものアドバイスが書かれている。
とりわけ私があなたにお伝えしたいことは、『わたしたちは目の前に理想的な道が笑われるのを待って日々を過ごしている』という事実だ。
行動が大切だとわかっているのに、つい自分にとって都合のいい展開を待っていないだろうか?待つことではなく、歩くことによってこそ道は生まれるということを今一度心に刻みたい。
心が元気になるマントラ
言葉が思考回路に与える影響は計り知れない。
本書では、他者であれ自分自身との対話であれ、そこで現れる言葉が、あなたを形作っていると強く主張している。
本書にある”ポジティブ思考”の章の一節に『心が元気になるマントラを唱える』がある。それはなりたい自分を表す簡潔な言葉で構成されている。それを1日のさまざまなシチュエーションで唱えるよう書かれている。
もしあなたが手に入れたいものが”やすらぎと平穏”なのであれば、『私が穏やかで落ち着いた人間であることにとても感謝しています』と唱えよう。
窓際の病人のはなし
深刻な病気で入院した男性の病室には、もう一人の入院患者がいた。彼のベッドは窓際にあり、窓の外に見える景色、公園の木々や木の葉の様子、人々が何をしているかを実に事細かに伝え、彼を楽しませてくれた。
深刻な病気で入院した男性はその景色が見れず、やがて欲求不満を感じ始めたのだ。ある夜、窓際の患者が容体が悪化したとき、彼はナースコールを押さなかった。それによって窓際の男性は亡くなってしまう。
深刻な病気で入院した男性は、看護師に頼んで窓際に移してもらい、窓の外を見て愕然とした。窓の外は煉瓦塀に面しており、何も見えなかったのだ。
このエピソードが教えてくれることは「一見したところネガティヴな状況を、もっと前向きな視点で捉え直すことはできないだろうか?」と考えることの重要性だ。
あなたが「難しい、大変だ!」と考えていることも、視点を変えてみると大したことがないかもしれない。
本書にはこのような発想の転換を手助けしてくれるようなエピソードや訓話が100個も入っている。きっとあなたの心を揺さぶるものもあるに違いない。是非書店で手に取ってほしい一冊である。